三井物産の株主総会に参加。お土産と会場の様子をご紹介
総合商社の三井物産(8031)の株主総会に参加しました。
都内はあいにくの雨。新宿から品川はまぁまぁ距離があるので参加を考えましたが、株主提案がある株主総会に参加したことがなかったので品川まで足を運んでみました。
1~3号が会社提案、4号~12号が株主(1名)提案です。
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株主総会の会場
会場は、品川にある「グランドプリンスホテル新高輪『国際館パミール』」です。
雨天のため外観の撮影はしておりません。
ロビーの花。きれいですね。
受付を済ませ、2階と3階にはドリンクコーナーがありました。
ドリンクコーナーには、
会場の外には、三井物産の活動を紹介する各種パネルが掲示されていました。
株主総会のお土産(記念品)
三井物産ではお土産と呼ばず、記念品と呼んでいるようです。
こちらの入場票と引き換えに、帰る際にいただけます。
オニオニという商品が記念品でした。
左から「オニオンソース」「オニオンソイソース」「オニオンコンソメ(乾燥スープ)」とのことです。
こちらは、同梱のオニオニのリーフレット。参考まで。
株主総会の様子
10時10分ごろに会場に入りました。ちょうど事業報告が、始まった頃でした。
資源分野が低迷していることもあってか、非資源分野に力を入れているとの紹介。
今回のお土産(記念品)は食品分野のPRを兼ねているのだと感じました。
質疑応答
一部を簡単にご紹介します。
全体の印象として賢い株主が多いなという印象。会社側の回答は一言、二言程度のさっぱりとした回答でした。
- 業績予想達成できるの?
非資源分野弱くない? - 2400億円の達成は可能。
機械・インフラが育っている。
衣食住は力を入れていく。
(佐藤注記:「達成できるの?」という質問には「はい」と答えるしかないので、どれだけ力強く回答するかが大切ですね。)
- 会長、社長の役割分担は?
- 社長をサポートするのが会長。
要は会長にもっと働いてもらう。
業績については社長である私が責任をもつ
- 株主提案をした株主より説明
- 質問の前に、会社側より5分以内で説明するように牽制。
(佐藤注記:いろいろと意見を述べていましたが、会社を敵対ししているというよりは、三井物産のことが好きなんだなという印象でした。会社には煙たがられている感じ。)
会社側からは「ご意見として伺っておきたいと思います。」という一言のみでした。
- 昨日、伊藤忠に株価抜かれたけど。
どう打開するの? - 株価のレベルには満足していない。
商品市場の低迷の影響を受けている。社内で危機感を共有している。結果にこだわる。収益力にこだわるとのこと。
- 株主還元。成長、企業価値の向上について
- 株主還元64円の配当。
非資源分野の強化、収益化。株主還元と、成長分野への投資。
- グループ会社の過重労働について
- 社員は貴重な財産。
法令遵守の指導、チェックも行っている。強化していく。
- CMの目的と意図は?
- ブランディングプロジェクトを昨年より開始している。
三井物産を広く知っていただくため。
(佐藤注記:ブランディングはもちろんですが、メディアに広告を出稿しておくというのはクライアントという立場になれるという利点も考えられますね。) - 社外取締役の出席率が悪い人がいる
- ご一任を
(佐藤注記:これも株主総会に出ているとよくある質問ですが、回答はいつもこんな感じですね。)
- 自己株取得、償却について
流行りにながされないでほしい。 - 自己株取得は資本政策の一つではあるが、総合的に勘案して判断する必要がある。
現金は中長期的に考えて使いたいと考えている。
- 長期保有株主への優遇策は?
- トヨタの動向には注視している。
いろんな形での株主還元を考えている。
- グローバル化への取り組みについて。
社外取締役で外国人は1人しかいないが? - これまで火曜日に開催していた経営会議を月曜日に変更。
これにより週末に資料を読んで考え、月曜の午前には意思決定し、月曜の午後には世界へ出張に飛び立てるようにした
非日本国籍は増えている。人材のグローバル化に務める。
(佐藤注記:いままで火曜にやってたのか。ウェブ会議など取り入れているとは思うが、全員が東京に集まってやっているとしたら非効率ですね。)
- 海外へのIRについて
- 国内外の主要機関投資家との面談を行っている。来週からは英国での面談予定している。
決議の結果
書面による事前の議決権行使を含め会社提案は賛成多数で可決。
株主提案は反対多数で否決されました。
株主提案が多くて、どうなるのか気になって参加してみましたが特に荒れる様子はありませんでした。
株価、配当
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