給食・食堂受託大手のシダックスの株主総会に行ってきました。株主優待もご紹介します!
10年ほど前に保有していて、株価が不調・優待改悪で一度売却していたシダックスですが、最近改めて購入し株主総会にも参加してきました。
個人の方はレストランカラオケ「シダックス」の印象が強く、「シダックス=カラオケ屋」というイメージだと思いますが、同社の創業は1959年に企業から受託した社員食堂がスタートの会社だそうです。というわけで、タイトルは「給食・食堂受託大手のシダックス」にしてみました。
事実、2015年3月期の売上構成比率はコントラクトフード(企業向け給食)18%、メディカルフード(院内給食)20%、レストランカラオケ21%、トータルアウトソーシングサービス22%、他19%といわゆるカラオケ屋の売上は2割程度です。
シダックスグループの歴史は、1959年、東京都調布市で企業から受託した社員食堂からスタートいたしました。それから50年余り。私たちは、法人様から業務を受託するBtoB事業、レストランカラオケやスペシャリティーレストランなど一般のお客様を対象としたBtoC事業、自治体の業務を一括受託し行財政改革をお手伝いするBtoP事業へと事業領域を拡大。全ての年代・全てのライフステージ、全てのビジネスステージで、あらゆるサービスを手がける「総合サービス企業グループ」として、幅広い事業を展開しております。
ちなみに、シダックスの社名の由来は創業者の志太さんの名前と無限を意味するX(エックス)を掛け合わせているとういことはご存知でしょうか?「志太X(シダエックス)」で「シダックス」です!
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シダックスの株主総会
会場は「渋谷シダックスビレッジ(東京都渋谷区神南1-12-13)」同社の旗艦店ですね。
第1会場には300名ほどの株主で満席、第2会場は50名程度出席されていました。出席票の番号から推測すると500名ほどの株主がいらっしゃったようです。
お土産
お土産はシダックスが運営するCULTURE WORKSの「肌触りのよさそうなタオル」、レストランカラオケ「シダックス プレミアムご優待券(ルーム料金1時間無料)×2枚」とフリーペーパーでした。先渡し。
質疑応答
- 事業方針について
-
- B2C(対個人)は抑えていく
- B2B(対企業)は企業によって差がある
- B2P、(対地方公共団体)国・地方公共団体が潰れない限り存在する。伸び盛り。
海外展開について
米国における展開をしている。高級レストラン領域。アジア圏は、ベトナムを足がかりに進めていく。
基本的にはアライアンス戦略。提携して進めていく。スピードと規模のメリットがある。給食事業について
同業他社の追随を許さない。安心・安全がポイント。 - 株主優待の経理処理について。交際費として損金処理してる?
- 使用された時点で交際費として処理している
- (都立駒込病院)コンビニエンスの撤退に関して。収益があがらなかったのか?
- 受託業務のため5年で見直しになる。
シダックスアイは小さいお店の業態。コンビニ業態のニーズが高まっている。
そのため、ローソンと提携して39店舗展開している(メガフランチャイズ)
ワタキューはファミリーマート、光洋がセブンイレブンと提携しており、三つ巴の戦いとなっている。 - 繁華街への出店について。上野は撤退したが?
- ロードサイドでの展開は考えていない。郊外型に力を入れている。
都内は他のプレイヤーに任す。シダックスはファミリーで来てもらいたい。 - 優待券使い勝手を良くしてもらいたい。5枚の制限を緩和してもらいたい。
- 検討します。
- レストランカラオケの閉鎖店舗数について
- 18店舗、今年度3店舗締める予定。それにより1億の黒字となる。
カラオケ業界は6掛け(市場は縮小傾向)。
カラオケルームの活性化、レンタルルームとして活路を見出す。 - (市場動向について)若者の酒離れ。群れなくなってきた。22時以降の売り上げ低下が顕著である。
高齢者が活発に活動しているため、昼間の売上が伸びている。カラオケボックスの登場後、当社はカラオケルームという業態を作り21年になる。カラオケは辞めない。
キレイ、おいしい、楽しいのコンセプトで他者と差別化してやっていく。撤退する店は撤退する、リニューアルする - コースターが足りない、ワイングラスが足りない
- 改善する
- ホームページに価格表示がない
- 店舗ごとに価格が違う。経営上、開示できない。
地代家賃や周辺の競合状況によって価格を変えている。 - (複数の株主より)禁煙室が足りない。
- 増やす努力をしている。最低限、法令は遵守している。
業績によってリニューアルする。 - 喫煙室、トイレがくさい。唐揚げの粉がおいしくない。
- キレイ、おいしい、楽しいのコンセプトに基づき改善に努める
円安による原材料の高騰、人件費、特に採用に関するコストが増えた。スケールメリットを活かしてがんばる
- (2号議案採決の直前)役員が元気が無い。
- 私どもは元気です。健康創造企業である。役員の多くは空手や柔道の有段者。執行役員は若手も多く元気です。
余談だが、エステ150箇所まで伸ばしている。
投資を伴わない事業。インバウンドとしての有効性を感じている。国立競技場の売店は閉店まで出店していた。新しい国立でも頑張れるようにする。
確かに役員は50、60代という印象。
佐藤のコメント
会社側は、「カラオケは儲からないからあまり力を入れていません」と言いたげな印象を受けました。
今後はBtoP、対地方公共団体向けの受託業務を増やしていきたいという意向を感じました。そちら方面の収益が上がってくると安定しそうな気がしますが株価が大幅上昇するようなインパクトが弱い気がします。
また、質問の時間の後、議案の採決の前に質問が出てきたことにはびっくりしました。通常は一括上程方式(最初に議案を説明して、その後質疑を含めた一切の発言を受け付ける方式)が主流ですが、シダックスは違ったのでしょうか?10時半からの参加でしたので正確にはわかりませんが気になりました。それにしても、11時15分で質疑応答終了、11時半閉会とややシャンシャン総会的な印象を受けました。
10年前に参加した際は、豪華な食事が出る懇親会があったのですが、株主数も増えたのか残念ですね。
シダックスの株主優待
最後に、シダックスの株主優待のご紹介です。 1単元100株の保有で年間2,700円の割引券を頂けます。
10年ほど前は500円くらいの件を20枚くらいくれて、使用枚数の制限が無かったと思うのですがずいぶんと改悪していますね。
それでも、同社のカラオケルームを利用するという株主の方にはなかなかお得な優待だと思います。
レストランカラオケ優待券
100株以上 ルーム料金税込540円割引券 5枚 500株以上 ルーム料金税込540円割引券 25枚 ※ ルーム料金および飲食代金の支払いとして現金との併用または優待券のみの利用可。
1回の会計につき5枚まで、人数による利用制限なし。
※ 他のサービス券との併用は可能。差額のつり銭はご容赦ください。
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